CGI(掲示板やチャット)を設置するのが初めてという人のために、
CGI設置のための各手順について、コツと注意事項をまとめてみました。
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初めに |
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まず、次のことを確認しましょう。
CGIの使用を許可されているか?
あなたが利用しているサーバーで、CGIの使用が許可されてないなら、そのサーバーでCGIを使うことは出来ません。CGIの使用が許可されている有料・無料のサーバーを別に借りてくる必要があります。もしくは、CGIの設置はあきらめて、掲示板やチャットのレンタルサービスを利用するなど、他に活路の道を探しましょう。
CGIは専用のフォルダを作って、そこにアップするように指定されてないか?
CGIの専用フォルダや、専用サーバーが指定されている場合は、そこにCGIファイルを設置しないとCGIは動かないので注意して下さい。指示に従って、フォルダを作ったり、専用サーバーに設置することになります。
また、場合によってはCGI専用フォルダやCGI専用サーバーでは、画像ファイルが使えなかったり、HTMLファイルが使えなかったりします。その場合は、【画像ファイルとHTMLファイル】と、【CGIファイル】を、それぞれ別々のフォルダやサーバーに転送することになり、それにあわせて、CGIファイルの中の設定を書き換える必要がでてきます。この場合、設定が煩雑となり、初心者にはかなりキツイ作業となるので覚悟してください。
Perlが通してあるパスはどこか?
各CGIファイルには、1行目に「Perlのパス」を書く必要があります。普通は、「#!/usr/bin/perl」です。たまに、「/usr/local/bin/perl」という場合もあります。分からなかったら、この2つを試して、どちらで動くかチェックしましょう(間違えている場合は「500
Internal Error」が表示されます)。また、Perlにはバージョンがあって、スクリプトやサーバーによっては「/usr/local/bin/perl5」など、数字を入れないとだめなこともあるので注意してください。
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CGIを手に入れる(ダウンロード) |
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CGI を手に入れるには、CGIファイルをダウンロードします。方法は簡単。ダウンロードのページにあるリンクをクリックするだけです。
大抵の場合、ZIPファイルや、LZHファイル等の圧縮形式で配布されているので、ダウンロード後に解凍が必要となります。解凍ツールを何も持っていない人は、予めここからLhasaという解凍ツールをダウンロード、インストールしておき、解凍できる環境を整えておきましょう。
ダウンロードが終了したら、ダウンロードしたファイルを解凍しましょう。大抵の場合、複数のファイル(場合によってはフォルダ)が生成されます。
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CGIファイルの設定の書き換え |
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CGIは、ファイルをダウンロードしただけでは動きません。ダウンロードしたCGIファイル拡張子が「.cgi」のファイル)の設定を、自分のサーバーで動くように書き換え、更にサーバーに転送し、「ファイルのパーミッション」というものを変更して、ようやく動くようになります。
この、「CGIファイルの設定を、自分のサーバーで動くように書き換える」作業が、初心者にとってはかなりの難関となります。
CGIファイルの編集は、Windowsに標準装備されているメモ帳でも十分行えますが、できれば、ちょっと立派なテキストエディタを使ったほうが無難です。お勧めは、無料ソフトのMKEditor
か、30日間試用可能なEmEditorです。取り消し機能が充実していたり、操作がし易かったり、行数の表示がされるので、作業効率があがりますし、ミスする確率も減ります。
書き換えの方法は、各CGIによって異なりますので、そのやり方は各CGIの解説ページを参考にしてもらうとして、ここでは一般的な注意事項を書きます。
いきなり全ての設定を書き換えたりしないように
いきなり全ての設定を書き換えてしまうと、エラーがでた場合、どこの書き換えが原因でエラーがでたのか追及できなくなってしまいます。最初は必要最低限の設定だけを書き換えて、サーバーにアップし、ブラウザ(インターネットエクスプローラー)でCGIファイルにアクセスし(アップロードしたCGIファイルのアドレスを、インターネットエクスプローラーのアドレス欄に入力する)、動くかどうか確認します。
CGIが正常に動作したら、次に変更したい点を一つだけ変更して、CGIファイルをサーバーに転送します。そして動作確認をします。エラーがでたら、その場所を見直して修正します。正常に動作したら、次の変更点を書き直して転送、動作確認。。。と、徐々に進んでいって下さい。
不用意に削除をしないように
スクリプト内に書かれている文字は、ほとんどが必要なものです。「 , 」や「 ' 」、「 . 」、「 ; 」、「#」など、それのどれか一つが削除されただけでエラーがでます。
今まで順調にいってたのに突然エラーが出たという場合は、テキストエディタの取り消し機能を使って、2、3ステップ前の状態に戻して、何か必要なものを誤って削除していないかどうか確認しましょう。
テキストエディタのウインドウはなるべく閉じないように
CGI ファイルの書き換えも終わり、転送も終了し、いざCGIファイルにアクセスしたらエラーが出てしまった。こんな時に大切なのは、CGIファイルを編集したテキストエディタのウインドウで、「取り消し」機能を使って自分がどんな作業をしたのか、その作業に間違えはなかったのかを確認することです。
もし、CGIを編集したテキストエディタのウインドウを閉じてしまっていると、この「取り消し」機能が使えなくなってしまいます。もしもの時のために、CGIが問題なく動くことを確認するまでは、CGIを編集したテキストエディタのウインドウを出来るだけ開いたままにしておきましょう。
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ファイルをサーバーに転送 |
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必要最低限の設定だけを書き換えたら、まずはサーバーにファイルを転送(アップロード)して、動作確認をしましょう。プロバイダーから、CGIは「cgi-bin」フォルダに入れる、とか、CGIはwww.bee.ne.jpではなく、cgi.bee.ne.jpに転送すること、等の指定がある場合は必ずそれに従ってください。そうしないと、CGIは動きません。
ファイルをアップロードするときは、画像ファイル(拡張子が .gif や .jpg のファイル)は「バイナリー」形式で、それ以外のファイル(CGI拡張子や、DAT拡張子のファイル)は「アスキー」形式で転送します。
最近のFTPソフトは優秀なので、この転送形式についてはあまり意識しなくても、ソフト側で自動的に判断してくれるので大丈夫だとは思いますが、まれにCGIファイルやPLファイル(jcode.pl
ファイルなど)をバイナリーで転送していることがあるので、確認して下さい。
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ファイルのパーミッションの変更 |
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転送が済んだら、次はファイルの「パーミッション」の変更をします。パーミッションとはファイルの動作許可の設定です。簡単に言ってしまえば、「CGIファイルをCGIとして認め、動作することを許可する」設定となります。
ホームページエディタに付いているFTPの中には、パーミッションの変更ができないものもあるので、その場合は、ここからFTPツールを入手しましょう。
基本的に、CGIファイルやPLファイル(jcode.pl ファイルなど)のパーミッションは「755」、ログファイル(拡張子が
.log や .dat .txt 等のファイル。スクリプトによって全く異なるので注意してください)のパーミッションは「666」が基本です。
画像ファイルのパーミッションは、通常はいじらなくてOKです。また、スクリプトによっては、CGIファイルが入っているフォルダのパーミッションを「777」や「755」に変更しなければいけないものもあるので、注意して下さい。
以上述べたのは、あくまで標準的なサーバーにおける設定の方法です。サーバーによっては、これとは異なったパーミッションを指示されることがあります。その場合は、サーバー側から指示されたパーミッションを設定するようにしてください。
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